開業21年目を迎えて

表題の通り、2005年2月4日に開業し本日で開業21年目を迎えました。
丸20年間、開業医としての仕事をこうして全うすることができましたこと、
まずは皆様に心より感謝いたします。
開業したときはまだ若干39歳でしたが、今年はいよいよ還暦を迎えます。
患者の皆様の健康はもちろんですが、自分自身の健康にも今後は
今まで以上に注意して引き続き皆様の健康管理を預かる立場で
あることを十分に自覚して、今後も日常の診療に当たってまいります。
一方、「60歳代は体も頭もまだまだ十分に機能し、かつ親の介護や
子育てもほぼ卒業し、立場的にも自分の好きなように周囲に対し
ふるまってもよい立場となります。とてもいい年齢を迎えますね」
と80歳代の患者さんにエールを送っていただき、これから待ち構える
人生に対し、なんだかとても勇気が湧きました。
また何気なしに見た動画で「60歳から75歳は”黄金の15年間”と
いわれている」と知り、そうか、と奮い立ち、今まで仕事に子育てにと、
死に物狂いでそれこそわき目も降らず振らずに当たってまいりましたが、
これからはちょっとずつ、この20年間自分が棚上げにしていた
やりたかったことをかなえていこうと、やる気が沸々と沸いている
不思議な自分がいます。
もちろん、20年間大事に育ててきました「やまうちクリニック」のことは
今後も許す限り最優先のライフワークとして全力で当たってまいりますので
皆さまには引き続き暖かく応援を賜りたく存じます。
あらゆる場面での二極化が進み、しばしば対立する局面に対峙しなければならない
生きにくい世相となっていますが、そんな時代だからこそ当院で患者さんと
直接対面させていただく際には、そんなぎすぎすした日常で疲れてしまった
心までも診て差し上げられれば、と少し思い上がった理想をぼんやり考えます。
それができたら究極の名医ですね。
アンチエイジングと双璧をなす今後の僕の医療の命題として肝に銘じてまいります。

立春を迎えて新たな1年の始まりです。
この1年が皆様にとって健やかで平和な年となりますように。

院長　山内忠男