マンジャロ(GLP-1ダイエット)

体重管理やダイエットにお悩みの患者さんが増えています。そんな中、注目されているのが「GLP-1注射」という新しいアプローチです。特に、「マンジャロ」という注射薬は、従来の「オゼンピック」よりも強い体重減少効果があるとされ、ダイエットを目指す多くの患者さんに新たな可能性を提供しています。また、2024年12月、高度肥満の患者さんに対してマンジャロが肥満改善薬として保険適用が承認されました。ここでは、GLP-1注射の基本的な考え方から、マンジャロの効果、注射方法、注意点、副作用に至るまで詳しく解説し、健康的なダイエットの補助となるような情報をお届けできればと思います。

GLP-1注射とは?

GLP-1(グルカゴン様ペプチド‐1)は、本来、食事摂取時に腸から分泌されるホルモンで、血糖値のコントロールや食欲の抑制に大きな役割を果たしています。

GLP-1注射は、このホルモンの作用を模倣することで、体内で自然に働く効果を増幅させ、インスリン分泌を促進しながら、食事の摂取量を自然と減らすようサポートする治療法です。

糖尿病治療の一環としても広く利用されてきましたが、その効果により体重減少の効果も認められ、ダイエット目的での利用が注目されています。

GLP-1の効果と概要

GLP-1の主要な効果は、以下のようにまとめられます。

  • 血糖値の調整:食後の血糖上昇を抑えるため、インスリンの分泌を促進し、過剰なグルカゴン分泌を抑制します。
  • 食欲抑制:中枢神経系に働きかけ、満腹感を促進することで食欲を自然と抑える効果があります。
  • 胃の排出速度の低下:食物の胃からの排出をゆっくりとさせることで、満腹感が長く持続し、過食防止に寄与します。
空腹感が抑えられる
満腹感が持続してお腹が空かない
少しの食事量で満足できる
食後の血糖値上昇を抑えて太りにくい体質になる
基礎代謝が高まるため脂肪が燃焼しやすくなる

これらの作用が組み合わさることで、糖尿病患者の血糖コントロールだけでなく、体重減少にも効果を発揮するため、ダイエット治療としても利用されるようになったのです。

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マンジャロの効果

マンジャロは、GLP-1受容体作動薬として開発され、特に体重管理やダイエットを目的とした治療において注目されています。以下は、マンジャロが期待される効果です。

効率的な体重減少
マンジャロなど、GLP-1受容体作動薬は食欲を抑制する効果が高いため、無理なくカロリー摂取量を減らすことが可能です。従来のダイエット法では得られなかった持続的な体重減少を実感しているという報告もあります。
血糖値の改善
GLP-1注射は、もともと糖尿病治療に広く利用されていることから、血糖値の管理にも効果が期待され、糖尿病予備軍や軽度の血糖異常がある方にも安心してご利用いただけると考えられています。
生活習慣の改善サポート
マンジャロによる満腹感の持続は、間食などの不要なカロリー摂取を減少させ、生活全体の食習慣改善にも寄与します。結果として、運動や食事管理などの生活習慣の改善が促され、ダイエット効果がより一層高まります。

マンジャロの注射方法

マンジャロは、自己注射が可能なペン型のデバイスで提供されることが一般的です。以下に、一般的な注射方法の流れを説明します。

1.注射部位の確認と消毒
注射は通常、腹部、太もも、または上腕部など、脂肪層が比較的厚い部位で行います。使用前には、必ずその部位をアルコールパッドなどで清潔にし、感染予防を行います。
2.デバイスの準備
マンジャロのペン型注射器(デバイス)には、事前に設定された用量が充填されています。かならず使用前に説明書をよく読み、ペンの作動方法や液体の確認を行ってください。
3.注射針の装着と皮下投与
消毒が完了したら、注射針を皮膚に対して垂直または斜めに挿入し、一定時間そのままにして薬剤を注入します。一定速度で薬液が注入されるのを感じながらリラックスして行います。
4.注射後の処理
注射が終わったら、針を抜いて、再度注射部位を軽く押さえ、必要に応じて絆創膏などでカバーします。使用済みの針や注射器は、医療廃棄物として適切に処理するようにしてください。

この手順は、あくまで一般的な方法であり、実際の使用に際しては必ず医師や看護師から具体的な指導を受けることが必要です。

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マンジャロの副作用

どんな医薬品にも副作用のリスクは存在しますが、マンジャロも例外ではありません。代表的な副作用としては、以下の点が挙げられます。

消化器症状

最も一般的な副作用は、吐き気、嘔吐、下痢、便秘などの消化器症状です。これらは通常、使用開始直後に現れ、体が薬剤に慣れることで次第に軽減するケースが多いですが、症状が重い場合や長期間続く場合は、医師に相談することが推奨されます。

低血糖のリスク

特に糖尿病治療を目的とする場合、他の血糖降下薬と併用することで低血糖のリスクが高まる可能性があります。自覚症状としては、ふるえ、発汗、動悸などが見られるため、こうした兆候に気づいた場合はすぐに対応する必要があります。

注射部位の反応

注射部位における赤み、腫れ、かゆみなどの局所反応が見られることもあります。これらは通常、一時的なものであり、数日以内に改善する場合が多いですが、感染や激しい痛みがある場合は医療機関の受診が必要です。

その他の副作用

まれに、頭痛、疲労感、めまいなどの症状が報告されています。個々の体質によって現れる症状は異なるため、副作用が強く現れた場合は速やかに医師に相談してください。

まとめ

マンジャロは、GLP-1受容体作動薬として、その食欲抑制効果や血糖値改善効果から、ダイエット治療において大きな注目を集めています。正しい知識と医師の指導のもとで使用することで、体重減少に効果が期待できます。

また、マンジャロの注射は、ペン型のデバイスを用いた自己注射で行えるため、忙しい人に適した治療法と言えるでしょう。しかし、どんな治療法も万能ではなく、副作用や個人差が存在するため、使用前に十分なカウンセリングと検査を受けることが大切です。

健康的なダイエットを実現するためには、マンジャロのような先進的な治療法と、日常生活での適切な食事管理、運動、そして規則正しい生活習慣が不可欠です。もし、今の生活習慣に改善の余地があると感じたなら、マンジャロを含む医療的サポートを上手に取り入れてみてはいかがでしょうか。まずは、お気軽のご相談くださいませ。

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マンジャロ(GLP-1ダイエット)よくある質問

マンジャロ(GLP-1ダイエット)に関するよくある質問をまとめさせていただきました。

マンジャロ注射はどのくらいで効果が感じられますか?
効果の現れ方は個人差がありますが、一般的には「数週間から数ヶ月」で効果を感じられる方が多いです。

  • 初期効果: 食欲抑制や血糖値の改善といった効果は、使用開始後すぐに現れることがあります。
  • 体重減少: 体重減少の効果が目に見える形で感じられるには、継続的な使用と生活習慣の改善が必要な場合が多いです。

医師の指導の下で使用することで、効果の経過や調整が適切に行われますので、定期的なフォローアップが推奨されます。

マンジャロ注射の施術はどのくらい時間がかかりますか?
マンジャロ注射の施術自体は非常に短時間で、通常は5分以内に完了します。

  • 自己注射の場合: ペン型デバイスを用いた注射は、慣れてしまえば数分で済みます。
  • 初回時: 初めての使用時は、医療スタッフの指導を受けるため、説明や確認で多少時間がかかることがありますが、その後はスムーズに行えるようになります。
どれくらいのペースで通院すればいいでしょうか?
通院のペースは個々の状況や医師の判断によりますが、一般的には以下のようなスケジュールが考えられます。

  • 初期フォローアップ: 使用開始直後は、効果や副作用の確認のために、数週間ごとに通院するケースが多いです。
  • 安定期: 効果や体調が安定してきた場合、月1回程度の定期的なフォローアップに移行することが一般的です。
  • 必要に応じた調整: 体調の変化や疑問が生じた場合は、医師と相談しながら通院ペースを調整してください。
痛みはありますか?
マンジャロ注射は、ペン型注射器を使用する皮下注射で行われるため、痛みは非常に軽微です。

  • 注射時の感覚: 多くの場合、針が皮膚に刺さる際に一瞬のチクッという感覚を感じる程度で、長時間の痛みはほとんどありません。
  • 個人差: 体質や注射部位によっては、若干の違和感や不快感を感じることもありますが、慣れてくると気にならなくなる方がほとんどです。
支払い方法を教えてください
現金・クレジットカード(VISA・MASTER)・PayPay・auPayでの支払いが可能です。
途中解約は可能でしょうか?また違約金はありますか?
途中解約する場合は、未治療分の費用を返金させていただきます。また、途中解約による違約金はありません。

GLP-1注射・内服の注意事項

治療方法
医師による診察を行い、GLP-1受容体作動薬を処方します。ご自身でGLP-1受容体作動薬を皮下注射もしくは内服薬を服用することで、食欲を抑制・脂肪を燃焼させダイエット治療を行います。
治療ができない方
妊娠中・授乳中の方、糖尿病の方、膵臓疾患・甲状腺疾患・腸閉塞の既往がある方、摂食障害のある方、20歳未満の方、70歳以上の方、その他医師が不適切と判断された方
副作用
便秘、下痢など(5%以上)、頭痛、嘔吐、食欲減衰(1〜5%)、めまい、倦怠感、貧血(1%未満)など、重大な副作用としてまれに低血糖、膵炎、腸閉塞など
未承認医薬品であることの明示
日本国内においては糖尿病の治療として承認されていますが、肥満治療薬として認可されているものはありません。
国内承認医薬品の有無
肥満症の治療薬としてセマグルチド(ウゴービ)があります。
諸外国にける安全性等に係る情報の明示
アメリカのFDA(食品医薬品局)では肥満症の適応で承認されています。
入手経路の明示
治療に用いる医薬品は当院医師の判断のもと国内販売代理店経由で購入しています。

GLP-1注射・内服のリスク

マンジャロ・リベルサスなどのGLP-1受容体作動薬は、米国FDAでは「肥満症治療薬」として認可されていますが、日本国内では承認されていないため自費での診療となります。注意点や副作用などのリスクを確認いただくことはもちろん、医師による説明や血液検査、施術後の経過観察などが重要となります。医師の経験が豊富で、万が一の際にも対応できるクリニックを選びましょう。

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監修医師

やまうちクリニック
山内忠男院長

わかりやすく丁寧な説明を心がけながら診察を行います。安心してご相談ください。

保有資格など

東京医科大学地域医療指導教授/日本内科学会認定内科医/日本神経学会神経内科専門医/日本メンズヘルス医学会テストステロン治療認定医

経歴

平成4年:山口大学医学部卒業
平成4年:東京女子医科大学神経内科学教室入局
平成17年:やまうちクリニック開設
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