EDTA（キレーション）点滴

EDTA（キレーション）点滴について

EDTA（エチレンジアミン四酢酸）というアミノ酸を点滴することで、有害金属を吸着して体外へ排出します。Na-EDTAキレーション点滴は動脈硬化の改善作用もあります。

有害金属について

有害金属といわれ、身体にさまざまな障害をもたらすミネラルがあります。たとえば、水銀、鉛、アルミニウム、ヒ素、カドミウムなどです。

体調が悪い多くの日本人で、水銀（有害ミネラル）の値が異常に高いことが最近知られてきています。これは体内に水銀が蓄積されてしまっているということです。水銀の体内への蓄積の理由は、普段の食生活、生活環境も関係していますが、大型の魚の摂取、ときにマグロの摂取が極端に多い場合、また、歯科の治療で、いわゆる銀歯をつめていたことが多い方は、その銀（アマルガム）が口腔内でとけだして、溶けだした銀を自ら吸入するために、体内に蓄積されるようです。

また、喫煙者でヘビースモーカーのかたは、水銀の他、ヒ素、カドミウムなどが高いです。　

さらに50歳以上の方は、アルミニウムが高いことがおおいです。これは、いまはペットボトルの時代ですが、以前は、アルミの缶が飲料水や、なべも今はホーローですが、以前はブリキの鍋でした。それでラーメンをつくったりして調理していました。その鍋からはアルミが溶け出していて、体内に入っていたと思われます。

また、体調がわるく、毛染め、ヘアカラーをたくさんつかっている方は鉛が高い方が多いです。 一部の製品の毛染め、ヘアカラーに鉛が多くふくまれているものがあるからです。

体内に蓄積された有害金属の影響

このように、日常の生活の中でも体内に重金属がはいってくるのです。有害ミネラルが体内に蓄積されると、いくら良い栄養、食事をしていても、いろいろな酵素がはたらかず、代謝が正常になってきません。

運動しても代謝が活発にならず、汗もかきにくくなり、脂肪も燃焼もおきず、体重が落ちにくくなっているのです。ダイエットを心がけていても、なかなか成果がでないときは、体内の有害金属の影響を考慮してもいいかもしれません。

有害金属を体外に排泄する（キレーション治療）

さらに、人間は酸素を吸ってエネルギーを生みだしており、そのときに非常たくさんの活性酸素を体内で産生しますが、自らの体が活性酸素を消去しています。その能力が抗酸化力なのです。有害金属が体内に蓄積されると、体内の活性酸素が高くなることがわかっています。活性酸素が体内に多くたまったままだと、糖尿病、動脈硬化、がんが発生しやすくなるといわれており、老化も促進されてしまいます。　　この有害金属をEDTAという物質の点滴投与によって体外に排泄することをキレーション治療といいます。当院では2種類のキレーション点滴をご用意しています。

Ca-EDTAについて

Ca-EDTAは重金属排泄が目的で5日間毎日、これを2週間行います。その後は点滴継続を行なった方が良いと判断されれば、患者様の同意をもって月１～2回の点滴治療を継続します。点滴時間は1回30分です。　

Na-EDTAについて

Na-EDTAは重金属排泄の他動脈硬化の改善を目的とした治療で週1回を計20回行います。その後治療効果が認められ、点滴継続を行なった方が良いと判断されれば、患者様の同意をもって月１～2回の点滴治療を継続します。点滴時間は血管痛や腎臓への負担を避けるため1回90分です。　　

キレーション点滴についての注意事項

1. 腎機能障害が中等度以上、うっ血性心不全、進行中の肝臓疾患、妊娠（絶対禁忌）、急性鉛脳症（絶対禁忌）の方には施術できません
2. 低血糖を起こすことがあるので施術前に食事をあらかじめお摂りください
3. ビタミンB、必須ミネラル（カルシウム・マグネシウム・亜鉛など）も一緒に腎排泄されてしまうので、終了後ビタミン・ミネラルの点滴を行います
4. 点滴中、血管の痛みを感じることがあります

EDTA（キレーション）点滴の料金