男性の薄毛（AGA）とは
AGA（男性型脱毛症）とは、30〜50代の男性に多くみられる生え際や頭頂部の髪が薄くなる症状です。近年では若者のAGAも増えており、日本では1,200万人以上が抜け毛や薄毛の悩みを抱えていると言われます。AGAは進行性があり、だんだん髪の毛は減り続けて薄くなっていきます。
AGAの初期症状
AGAは進行性ですので、突然脱毛するケースは少なく徐々に薄毛が進行します。そのため、自覚症状のないまま「気がついたら、けっこう薄くなっていた」ということがあります。AGAを早期治療するためにも、初期症状を自覚することは大事です。AGAの初期症状は以下のようなものが挙げられます。
- 髪全体のボリュームがなくなった
- 髪の毛が細くなった・産毛が増えてきた
- 頭皮がかゆい
- 額の面積が広くなった
- 頭頂部が透けて見えるようになった
AGAの症状
AGAは大きく分けて３つの進行パターンがあります。いわゆる「M字」と言われる、ソリコミのように生え際から薄くなっていくM型。後頭部から薄毛が進行していくO型。前頭部の生え際が全体的に後退していくU型です。M型・O型は同時に進行することも多く、どの進行パターンでも最終的には側頭部と後頭部の髪の毛以外が抜けてしまいます。時間とともに改善されることはありませんので、早期に治療を始めることが大切です。
AGAの原因
AGA（男性型脱毛症）は男性ホルモンや遺伝が原因と考えられています。男性ホルモン（テストステロン）は「5αリダクターゼ」という酵素の働きにより「ジヒドロテストステロン(DHT)」と呼ばれる男性ホルモンに変化します。この「ジヒドロテストステロン(DHT)」が髪の毛の正常なヘアサイクル（毛周期）を狂わせます。それにより、髪の毛の成長期がどんどん短くなり、太い毛に成長しないまま退行期に移行して抜け落ちてしまいます。
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AGAの治療
AGA治療は以下の５つが治療の基本方針となります。
５α還元酵素阻害剤（プロペシア等）による内服治療
まず、5α還元酵素阻害剤という内服薬による治療が第一選択となります。男性ホルモンであるテストステロンは、頭皮でジヒドロテストステロン(DHT)という別の男性ホルモンに変換されます。このDHTが毛包に働いて脱毛をきたすのがAGAの原因です。5α還元阻害剤は、テストステロンがDHTに変換されるのを阻害して脱毛を予防するAGA治療薬です。
プロペシアとは
2005年に国内で初めて厚生労働省に承認された、AGA（男性型脱毛症）治療薬です。「フィナステリド」を主成分として、抜け毛の原因となる「ジヒドロテストステロン(DHT)」を抑制する効果が期待できます。また、同じような作用をするデュタステリド（ザガーロ）という治療薬もあります。
髪の成長と頭皮環境の改善
髪の成長と頭皮環境の改善のために、以下の成分を補います。
髪の主成分ケラチンの合成
髪の主成分は「ケラチン」というたんぱく質です。ケラチン合成のために、以下の成分が重要となります。
- たんぱく質
- 亜鉛：:ケラチン合成に必要
- ビタミンB群:とくにビタミンB6。ケラチン合成時にビタミンB6は亜鉛の働きを助ける
- 成長ホルモン:ケラチンの合成を行う
頭皮環境の改善
頭皮環境を改善＝毛球部（髪の生成場所）に働きかけるために、以下の成分が重要となります。
- ビオチン（ビタミンB7＝ビタミンH）:皮膚や粘膜を正常に保つ
- ビタミンD:毛乳頭細胞を活性化
- ビタミンC:コラーゲン生成に必要
頭皮への血行阻害・栄養障害となる生活習慣の改善
頭皮への血行阻害・栄養障害となる生活習慣を改善することもFAGA治療に繋がります。
生活習慣の改善
- 十分に睡眠をとる:成長ホルモンの分泌を促進
- ストレスを避ける
- 過剰な喫煙・アルコール摂取を避ける
- 頭皮マッサージ:頭皮の血流改善
- 適切なシャンプーの選択:刺激の強いシャンプーを避ける
髪の健康にも必要な成長ホルモンは睡眠中に分泌されるといわれます。また、過度なストレスや喫煙は頭皮の血管を収縮させてしまい、必要な栄養素が髪の毛に届きづらくなります。内側からのケアはもちろん、外側からのケアも大切です。シャンプーで頭皮の汚れや皮脂を落として清潔に保ったり、頭皮マッサージで血行を良くするなど、頭皮ケアすることは髪の健康にも繋がります。
発毛促進・髪の成長・抜け毛防止
頭皮に塗るタイプ（外用薬）のミノキシジルを使用します。内服は発毛に効果がありますが、循環器系への副作用で生命の危険を伴うものであり、治療として選択しません。
ミノキシジルとは
ミノキシジルはAGA治療薬として発毛と脱毛の進行予防のため使用されている成分です。ミノキシジルは「血管を広げて血流を良くする」「発毛促進物質の生成をサポート」「ヘアサイクルの改善」などの効果があるとされます。外用薬は副作用が出る可能性は低いといわれてますが、ヘアサイクルが正常に戻る過程において抜け毛が増えることがあります。これは「初期脱毛」といわれ２週間程度で落ち着きます。
メソセラピー（エレクトロポレーション）
有効成分の頭皮への塗布だけでは毛球部のある真皮には十分届かない可能性もあることから、薬剤を真皮内に直接注入する「メソセラピー」という方法もあります。当院では痛みの全くない「エレクトロポレーション」という方法を導入しています。※2023年12月上旬より導入予定
エレクトロポレーションとは
特殊な電気の力で一時的に皮膚に小さな穴を開け、美容成分を肌の深層部まで浸透させる施術です。針を使いませんので痛みやダウンタイムもありません。
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AGAの治療費用
| 5α還元酵素阻害剤 | フィナステリド（プロペシアのジェネリック）1㎎ | 4,980円/月 |
|---|---|---|
| デュタステリド（ザガーロのジェネリック）0.5g | 4,780円/月 | |
| サプリ | 亜鉛、ビタミンD | 4,480円/月 |
| 外用薬 | ミノキシジル15% | 8,980円/月 |
| メソセラピー | ミノキシジル | 7,980円/回 初回お試し5,980円/回 |
| エクソソーム | 22,480円/回 初回お試し15,980円/回 |
|
| ミノキシジル＋エクソソーム | 24,480円/回 初回お試し17,480円/回 |
|
| ヘッドスパ | 育毛ヘッドスパ30分 | 6,600円/回 |
| 点滴 | ビタミンC（10g） | 4,280円/回 初回お試し3,280円/回 |
| ビオチン | 1,980円/回 | |
| 総合ビタミン剤 | 1,980円/回 | |
| NMN（300mg ※通常量100㎎～） | 30,000円/回 初回お試し19,800円/回 |
※税込 ※自費診療となります ※別途初診時に初診料3,300円かかります
※一括払い割引・セット割引あり
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補足
初診後は点滴や注射薬・お薬の処方だけでしたら受診や検査は不要ですが、治療内容によっては治療効果や副作用の出現の有無を確認しなければなりませんので受診や検査を適時していただきます（再診料2,200円、検査料は検査内容による）。治療期間や費用の見込みについては初診時に院長から詳しくご説明させていただきます。
※女性型脱毛症（FAGA等）についても適時対応いたしております。治療内容は男性型脱毛とほぼ一緒です。5α還元酵素阻害薬も閉経後でしたら女性でも内服可能です。
なお、ミノキシジルの内服薬は、日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」及びミノキシジル内服薬の副作用を考慮して当院では扱っておりません。
AGA（男性の薄毛）よくある質問
男性の薄毛に関するよくある質問をまとめさせていただきました。
AGA（男性の薄毛）治療はクリニックにご相談ください
当院では内科だからできるAGA治療を心がけており、スタンダードな治療から最先端医療まで幅広い選択肢をご提案いたします。また、患者さまに安心して通っていただけるような環境づくりを心がけております。薄毛のお悩みがございましたら、まずはお気軽にご相談くださいませ。
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