この名前を聞いても
若い方々はもしかしたらすぐにはピンと来ないのかなあ。
今でもよく覚えているのですが
大学に入学した年の夏休みに実家に帰省していたとき
日航ジャンボ機墜落事故の第一報をテレビのニュースで知りました。
自分の誕生日に近いせいもあり
毎年8月の事故日が近づくたびに繰り返しマスコミ報道されてきたために
僕にとっては記憶に強く残る出来事となり
既に発生から25年が経過しても
全く風化しない事件となっています。
その後の経過中
ほんのわずかな生存者の中の一人で
当時14歳だった女性が事故でご家族すべてをおなくしになった後
ただ一人看護師さんになられてご活躍されているという報道を見たときには
強く心から応援したものでした。
で、今年の報道。
事故日の12日の朝、
出勤前にリビングでNHKのニュース番組を見ていると
事故で娘さん3人をなくされたご夫婦のことが放映されていました。
事故後は毎年年3回
御巣鷹山事故現場の娘さん達の慰霊碑まで
ご夫婦で歩いてご供養に登山されていたそうです。
ただ、
ご夫婦とも現在はご高齢となり
今年の命日には奥様の健康状態が良くないとのことで
81歳になるご主人のみの登山となりました。
残暑厳しい中
杖を突きながら息を切らし
老体に鞭打ちながら
それでも慰霊碑が遠くに見え始めた時には
両親を見つけた幼い子供のようにそこに駆け寄り
涙と鼻水をたらしながら
愛おしそうに石碑を抱き寄せて撫で回していらっしゃいました。
年老いてもなお衰えるこのない
その強い親としての愛情に
朝から心を打ち震わされてしまいました。
無償たるべき親の愛情というものを
目に見える形で教えていただいた事に感謝すると同時に
明日45歳を迎える誕生日の前日に
一人の父親として強く心に期するものを
この事件からまた一つ学ばせていただきました。
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