最近、
外来患者さんがとても多く
また、週末の土・日の午後も
インフルエンザ接種でつぶされるため
仕事が終わるとそのまま帰宅し
いつの間にか寝入ってしまうという
変わり映えのない冴えない日々が続いています。
おかげでブログ更新の時間ばかりか
ブログのネタがありません。
で、しょうがないので
医者らしく医療ネタで。
表題の「ノロウィスル」、
もうその名前はだいぶ市民権を得ていますね。
冬のウィルス性胃腸炎の原因ウィルスで
嘔吐・下痢・発熱が3主徴、といったことは
ある程度皆さんに認知されていることと思います。
で、このウィルスの感染を疑わせる症状の患者さんが
いよいよ今年も今週に入ってから
外来でちらほらと見られるようになりました。
経験的に言うとこのノロウィルス感染症、
インフルエンザなんかよりは
はるかにつらいです。
しかもインフルエンザは現在特効薬がありますが
こちらは対症療法のみ。
加えて感染力が馬鹿みたいに強いので
患者さんがいらして待合室で嘔吐しようものなら
他の患者さんへの院内感染を避けるため
僕を含めたスタッフ一同に緊張が走ります。
予防方法は
手洗い・うがいに限ります。
市販の「手ピカジェル」を代表としたアルコール消毒製品は
効果が薄いといわれています。
次亜塩素酸を含む消毒用製品が有効で
ドラッグストアで販売されています。
それでもかかってしまったら・・・
特にお子さんが感染して夜中に布団に嘔吐したら・・・
残念ですが、
まずご家族全員に3日間の潜伏期間の後に発症します。
対処方法は、
嘔吐物を袋に入れて屋外に出し、
汚れた衣類や布団に次亜塩素酸を含んだ消毒薬を十分にスプレーして
翌日クリーニングに出すか
洗濯した後天日干しにするか
乾燥機・乾燥室で乾燥させます。
一方、
患者さん御本人は外来を受診していただき
制吐剤の服用・坐剤および注射投与にて吐気を落ち着かせた後
十分な水分摂取で排便を促しながら排菌を試みます。
もうすぐマスコミがこぞって
今年もノロウィルスの報道を一斉にすることと思います。
しかも皆さんのパニックを煽るような方法で。
このために毎年医療現場が混乱するので
流行の兆しが現れ始めたこの時期に
お知らせのつもりでアップしました。
症状が出ても
どうか落ち着いてご対処下さい。
流行ってもいない時期から
ワクチン接種をせかしたり
流行の兆しもほとんどないのに
「流行り始めてます。ご注意を。」と注意を喚起する
今年のインフルエンザに関する報道のように
皆さんはどうかマスコミに踊らされることのないように。
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