テストステロン(男性ホルモン)補充療法

テストステロン(男性ホルモン)補充療法は「男性更年期障害(LOH症候群)」に対する第一選択治療になります。最近は男性更年期に関する認識も広がってきましたが、正しく診断を受けて適切な治療が受けられるケースは残念ながら大変少ないというのが現状です。お悩みごとありましたら、やまうちクリニックにご相談くださいませ。

テストステロンとは

テストステロンは、男性・女性ともに産出されるホルモンの一種。とくに男性は分泌量が多く、いわゆる「男性ホルモン」のほとんどがテストステロンだとされています。筋肉や骨、性機能・生殖機能などに強い影響があり「男性的」とされる肉体の特徴はテストステロンが関係していると考えられています。また、記憶力や集中力を上げたり、精神的な安定にも作用するといわれています。テストステロンは男性にとって重要なホルモンです。

テストステロンの減少と男性更年期障害

男性のテストステロンは20歳代をピークに徐々に低下していき、個人差はありますが、70歳代ではピーク時の50%(ときにはそれ以下)まで減少します。テストステロンの血中濃度が下がることで心身に不調をきたす状態のことを「男性更年期障害」といいます。テストステロンが病的に下がることをLOH症候群(加齢性性腺機能低下症)といい、テストステロン補充療法などの治療が選択肢となります。

男性更年期障害だけではなく

以下のような成人男性のお悩みにもテストステロン補充療法は有効なケースがあります。まずは医師にご相談くださいませ。

  • なんだか気力が出ない
  • 体重が増えてきた
  • 筋肉がつきづらい
  • 性機能が低下してきた
  • 忘れっぽくなってきた

検査方法

男性更年期障害が疑われる場合、血液検査にて血中テストステロン濃度を測定します。血中テストステロン濃度は午前中にピークを迎えるため、午前11時までに採血します。また、テストステロン分泌に影響のあるその他の血中ホルモン濃度、その他肝機能、血清脂質(コレステロール)、血糖値、血色素量(貧血)、前立腺がん腫瘍マーカーを合わせて測定します。

血中テストステロン濃度が低く、LOH症候群の診断がついたらホルモン補充療法を開始します。開始後1か月・3か月目に再度血液検査を行い、異常が無ければ以後3カ月ごとに血液検査を行います。

検査費用
初回 8,600 + 診察料5,500
2回目以降 6,900 + 診察料3,300

※税込 ※自費診療

テストステロン補充療法

注射による投与と塗布薬による投与があります。

注射:
2~3週間ごとに1回、上腕に筋肉注射により投与します。

塗布薬:
当院ではテストステロン治療認定医にのみ使用が許可されている「1UPフォーミュラ」というテストステロン含有ゲルを採用しています。毎日自宅で皮膚に塗布して使用します。

どちらの方法を選択するかは、来院可能な頻度、効果その他を検討後に各々決定いたします。治療費は原則自費となります。

治療費用

注射
通常量 4,850円/回
減量時 4,070円/回

※血中テストステロン濃度を見ながら投与量を決定します。
※税込 ※自費診療

塗布薬
約2ヶ月分 12,100 + 処方料3,300円/回

※税込 ※自費診療

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慎重投与・禁忌

以下の場合、原疾患の治療を優先しながらテストステロン投与は慎重に行う、または治療適用外となります。

  • 前立腺がん腫瘍マーカー高値
  • 前立腺癌
  • 多血症
  • うっ血性心不全
  • 睡眠時無呼吸症候群(CPAP=持続陽圧呼吸療法を行いながらの投与を検討します)
  • 中等度以上の前立腺肥大症
  • 重度の高血圧症
  • 肝機能障害
  • 腎機能障害
  • 抗凝固薬使用者(注射剤の場合)
  • アスリートでドーピング検査のある大会に出場する方(ドーピングに当たります)
  • 妊活中(精子数が減少する可能性があります)
  • 女性

副作用

これらで最も多いのは「肝機能障害」と「多血症」です。

  • 肝機能障害
  • 多血症
  • 脂質代謝異常
  • 睡眠時無呼吸症候群の悪化
  • 女性化乳房
  • ニキビ
  • 頬などの赤み
  • 気分や行動の変化

※「前立腺がん」と「男性型脱毛(AGA)」がテストステロン補充療法で誘発される可能性は現在では否定的です。

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