美しい昔

アジアに関する懐メロつながりで本日もう一本更新です。

「美しい昔」。
ちょっと歌心のある方ならすぐにピンと来るはず。
あの天童よしみさんが2003年のNHK紅白の紅組のトリで歌った曲です。
といっても天童さんが歌ったところはテレビでは1回しか見たことありませんし
紅白にこの曲で出演したことは今回調べるまで知りませんでした。

ではなぜ取り上げるのか。

あまり勉強というものをそれまでしなかったのですが
さすがに授業をきいただけでは勉強が追いつかなくなってきたので
自宅で勉強というものをある程度始めたのは中学2年生からでした。
ひとり夜遅くまで勉強していると寂しくなるので
同じころから勉強の合間にAMラジオ放送を聞くようになりました。

これが楽しい。

お兄さんがいた同級生の友達は僕が知っているようなテレビに出てくる歌手や歌ではなく
全く知らない歌手や歌の話題をよくしていてとても羨ましく思っていたのですが
ラジオを聴き始めてみるとその話題に出てくる歌手や歌のオンパレードです。
少し大人になったような気持ちになって勉強そっちのけで聞いていました。

歌謡番組で特にお気に入りだったのは
文化放送で毎週日曜午後1時から4時30分まで放送されていた「決定!全日本歌謡選抜」。
それまで毎週の順位を争う音楽番組としてはTBSテレビの「ザ・ベストテン」しか知らなかったのですが
この番組は3時間半と長く、その間に毎週50位までのカウントダウンと
曲にまつわるエピソードを時にはそのミュージシャンへの生インタビューを交えての放送で
パーソナリティのの小川哲也さんの軽妙な司会ぶりもあってとても楽しく
またいろいろな音楽情報を一週間分いっぺんに得ることができました。

少し話が横道にそれました。

ある日、その放送の中で紹介されていたのがこの「美しい昔」。
その郷愁をあまりにも誘う憂いをこめた曲調と女性の歌声に
中2の子供心は打ちのめされてしまいました。
前ふりの段階であまりにも小川さんが力説して紹介をしていたので
思わずテープに録音していたためにその後何回も聴く機会を持つことになってしまいました。

その後はいつの間にかこの録音テープもどこかに行ってしまい
やはりたまに鼻歌程度に口ずさむことはあっても
実際に聞くことは全くなくなっていたのですが
「スラバヤ通りの妹へ」をYouTubeで聴いていた時に
ふとこの「美しい昔」のことを思い出しついでに調べ上げたという次第。

うたっていたのはカイン・リーさんというベトナムの歌手。
やはり当時十分理解はできなかったのですが何となく感じていた
政治的な国家背景を歌った内容の歌詞のようです。
(http://blog.goo.ne.jp/nabanatei/e/049435cefa181b7e711904e0d55dc4cb、
http://kandoumusic.seesaa.net/article/38521219.html。参考までに。)

今聴いてもやはりその哀愁漂う曲調と歌声に圧倒されてしまいました。
(なんとなく同じころテレビ朝日で放送されていた「特捜最前線」というドラマの
エンディングで流れていたチリアーノさんの歌う「私だけの十字架」に似ているのかな?)

「なんでそんなにいろいろな歌を知っているの?」

一緒に聴いていた妻が尋ねました。

「ラジオだよ。君のバカにしていたAMラジオ。」

結婚前、妻とまだ付き合っていたころにドライブによく出かけたのですが
車内でAMラジオをよくかけていたところ後になってこう揶揄されました。

「なんでFMじゃないの!?」

AMラジオを聴くようになったいきさつを話すのも面倒くさいので
笑ってその揶揄を甘んじて聞き流していました。

「ビートたけしさんだって三宅裕司さんだって人気を不動のものにしたのは
AMラジオの夜の放送で固定ファンを獲得してからなんだぞ。」

「美しい昔」をYouTubeで聴きながらそう説明を聞く妻は
やはりあまり関心がないといった風でしたが
「この歌好きだな。」と隣で聴いていた娘がつぶやいた時には
父親の感性を受け継いでいるかもしれないと嬉しく思う反面
「世間体を考えてAM放送はやめとけよ」と
いずれ教えなければならないなととっさに思ってしまったのは
妻のしてやったりといったところでしょうか。

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