日曜診療

平成17年2月の開業当時から、毎週日曜日の診療を続けています。

ホームページの「日曜診療」にも書いてありますが、
何かの事情で平日は受診したくてもできない患者さんのために、と始めた外来でした。

開始当初は、「そんなに需要が果たしてあるのかなあ」と思っていましたが、
ふたを開けてみると、受診される方が非常に多く、
現在では待ち時間の一番長い診療日となってしまいました。

ただし、その診療継続のためにはずいぶん苦労しました。

まずは日曜日に勤務していただけるスタッフの確保。

開業当初はこれがかなり大変で、
当日になって出勤をドタキャンするスタッフがいたりしました。

こうなるともう診療どころではありません。
臨時で出勤していただけるスタッフの手配に追われ精一杯。

また、出勤していただいても、その忙しさのあまり明らかに機嫌が悪くなるので
作業がなおざりになったり、退職したりいないようになだめすかすのにひと苦労。

心理的にはかなり疲労困憊した時期が続きました。

僕自身に関しても、
週末ということで、つい土曜の夜に羽目をはずしたくても、
翌日にチョ混みの外来地獄が待っていますので
おちおち飲んだくれてもいられません。

日曜当日も、冬の繁忙期はその忙しさが殺人的で、
外来終了後はスタッフも含め抜け殻化してしまい、
表現がオーバーですが、呼吸をするのも面倒なほどで
翌々日くらいまで気力が萎えてます。

また、兄弟家族や祖父母と一緒の週末のイベントを定期的に企画しますが、
僕だけ毎回蚊帳の外です。
家族旅行から帰った、4歳になる娘からうれしそうに事後報告を受けるたびに
ものすごい孤独感に襲われます。

学会や研究会もしばしば日曜日に開催されますが、
当然参加できませんので
だんだんと医学的知識が老朽化し、
「ああ、こうやって外来おじさん化した医者もどきに退化していくんだなあ」と
危機感を感じながらも、
日常業務に忙殺され何もできずに1日1日が過ぎていく現状を
今あらためてブログを書きながら実感するにつけ
はてさて、どうしたものかとため息が出るばかりです。

では、どうしてそんな状況の中、日曜の外来を続けることができるのか・・・。

もちろん、出勤してくださるスタッフがいてくださることは第一条件です。

その上でモチベーションを維持できるのは、
「日曜日にやってもらって本当にありがたい」と
現場で患者さんの声をしばしば聞けるからです。
その一言で気持ち的には本当に救われます。

また、受診される患者さんもこちらの事情をよく理解してくださって、
待ち時間が2~3時間に及ぶ様なことがあっても(大学病院じゃあるまいし!)
ほとんどキャンセルされることなく、感謝されながら受診されます。
ほんとにありがたいですし、医者冥利につきます。

冬の繁忙期に向けて、少しでも待ち時間が解消されるよう、
今月から予約システムを導入いたしました。
長時間お待ちいただいてきた患者さんの気持ちに
少しでも報いることができるといいのですが。

日曜診療に対する自分の強い思い入れを少しでもお伝えしたく、
長くなってしまいました。
ごめんなさい。

最後までお読みいただいた方、
疲れましたね。
お付き合いありがとうございます。

さあ、明日は日曜日。
何人の患者さんがいらっしゃるかな?

がんばるぞ。

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