テストステロン(男性ホルモン)補充療法

男性更年期障害(LOH症候群)に対する第一選択治療になります。自費診療となります。

検査方法

男性更年期障害が疑われる場合、血液検査にて血中テストステロン濃度を測定します。血中テストステロン濃度は午前中にピークを迎えるため、午前11時までに採血します。また、テストステロン分泌に影響のあるその他の血中ホルモン濃度、その他肝機能、血清脂質(コレステロール)、血糖値、血色素量(貧血)、前立腺がん腫瘍マーカーを合わせて測定します。

血中テストステロン濃度が低く、LOH症候群の診断がついたらホルモン補充療法を開始します。開始後1か月・3か月目に再度血液検査を行い、異常が無ければ以後3カ月ごとに血液検査を行います。

初回:8,600円 + 診察料5,500円(どちらも税込)
2回目以降:6,900円 + 診察料3,300円(どちらも税込)

テストステロン補充療法

注射による投与と塗布薬による投与があります。

注射
2~3週間ごとに1回、上腕に筋肉注射により投与します。
塗布薬
当院ではテストステロン治療認定医にのみ使用が許可されている「1UPフォーミュラ」というテストステロン含有ゲルを採用しています。毎日自宅で皮膚に塗布して使用します。

どちらの方法を選択するかは、来院可能な頻度、効果その他を検討後に各々決定いたします。治療費は原則自費となります。

※2023年5月、テストステロン注射薬製造会社から、「製品の十分な供給を今後行うことが困難になった」と突然の通達がありました。これは当院に限ったことではなく、全国の医療機関に対する統一した通達となっております。当院院長は日本メンズヘルス医学会テストステロン治療認定医であるため、テストステロン治療認定医にのみ使用が許可されている「1UPフォーミュラ」という、注射薬と比べて治療効果に遜色のないテストステロン含有ゲルの処方が可能ですので、当面テストステロン補充療法はこの塗布薬による治療を中心に行ってまいりたいと思います。

注射(自費の場合)
通常量4,850円(税込)、減量時4,070円(税込)
※いずれも1回あたり
※血中テストステロン濃度を見ながら投与量を決定します。
塗布薬
薬代12,100円(約2か月分、税込)+処方料3,300円(1回あたり、税込)

慎重投与・禁忌

以下の場合、原疾患の治療を優先しながらテストステロン投与は慎重に行う、または治療適用外となります。
前立腺がん腫瘍マーカー高値
前立腺癌
乳癌
多血症
うっ血性心不全
睡眠時無呼吸症候群(CPAP=持続陽圧呼吸療法を行いながらの投与を検討します)
中等度以上の前立腺肥大症
重度の高血圧症
肝機能障害
腎機能障害
抗凝固薬使用者(注射剤の場合)
アスリートでドーピング検査のある大会に出場する方(ドーピングに当たります)
妊活中(精子数が減少する可能性があります)
女性

副作用

これらで最も多いのは「肝機能障害」と「多血症」です。
肝機能障害
多血症
脂質代謝異常
睡眠時無呼吸症候群の悪化
女性化乳房
ニキビ
頬などの赤み
気分や行動の変化
※「前立腺がん」と「男性型脱毛(AGA)」がテストステロン補充療法で誘発される可能性は現在では否定的です。

>お気軽にご相談ください

お気軽にご相談ください

原則完全予約制とさせていただいております。Web予約にてご予約くださいませ。また、予防接種・乳幼児健診・健康診断につきましては前日までに電話予約が必須となります。医師の対応できる時間も限られており、どうしても飛び込み受診に対応できないことがございます。日曜・祝日は早い段階で予約枠が埋まってしまい、患者さまにご不便おかけしております。大変申し訳ございません。今後も、患者さまに寄り添ったクリニックであるため、予約方法の改善などにも努めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。