シミ・肝斑を“作らせない”体質へ。今日から始めるインナーケア習慣10選

日焼け止めを毎日塗って、美白美容液も使っている。それなのに、なぜか増え続けるシミや、一向に薄くならない肝斑…。その原因は、紫外線対策だけではカバーしきれない、あなたの「体の内側」にあるのかもしれません。

肌は、私たちの健康状態を映し出す鏡です。食生活の乱れや睡眠不足、ストレスは、肌の再生能力を低下させ、シミや肝斑ができやすい体内環境を作り出してしまいます。

この記事では、体の内側から肌のコンディションを整え、シミや肝斑に負けない肌作りをサポートする「インナーケア」について解説します。毎日の食事や生活習慣を少し見直すだけで、肌は確実に変わっていきます。高価な化粧品に頼る前に、まずは体の土台作りから始めてみませんか?

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なぜ「インナーケア」がシミ・肝斑対策に必要なのか?

外側からのスキンケアが「対処療法」だとすれば、インナーケアは肌トラブルの起きにくい健やかな状態を維持するための「根本対策」と言えます。

  • 肌の生まれ変わり(ターンオーバー)を正常化する
    肌は約28日周期(年齢により変動)で新しく生まれ変わっています。このターンオーバーが正常であれば、生成されたメラニンも古い角質とともに自然に排出されます。しかし、栄養不足や血行不良が起こるとターンオーバーが滞り、メラニンが排出されずにシミとして定着してしまうのです。
  • シミの元凶「活性酸素」から肌を守る
    私たちは紫外線を浴びたり、ストレスを感じたりすると、体内で「活性酸素」が発生します。この活性酸素は、メラニンを作る細胞メラノサイトを刺激し、シミの生成を促進してしまいます。インナーケアによって、この活性酸素を除去する「抗酸化力」を高めることが非常に重要です。
  • 肝斑の引き金となるホルモンバランスを整える
    特に肝斑は、女性ホルモンのバランスの乱れが大きく関わっています。ストレスや睡眠不足、栄養の偏りはホルモンバランスを乱す直接的な原因となります。生活習慣を整えることは、肝斑の予防・改善に不可欠なのです。

食事で実践!シミ・肝斑対策におすすめの栄養素と食材

毎日の食事は、美肌を作るための最も基本的なインナーケアです。特に意識して摂っていただきたい「抗酸化トリオ」と、それをサポートする栄養素をご紹介します。

【抗酸化トリオ】

1. ビタミンC

メラニンの過剰な生成を抑制し、できてしまった濃いメラニンを薄くする還元作用も持つ、美白の王様。コラーゲンの生成にも不可欠です。水溶性で熱に弱く、体内に蓄積できないため、こまめに摂ることが大切です。

多く含む食材: 赤・黄パプリカ、ブロッコリー、キウイフルーツ、柑橘類、いちご

2. ビタミンE

「若返りのビタミン」とも呼ばれ、強力な抗酸化作用で活性酸素から細胞を守ります。また、血行を促進して肌の隅々まで栄養を届け、ターンオーバーをサポートします。ビタミンCと一緒に摂ることで、互いの抗酸化作用を高め合う相乗効果が期待できます。

多く含む食材: アーモンドなどのナッツ類、かぼちゃ、アボカド、うなぎ

3. L-システイン

アミノ酸の一種で、ビタミンCと共に働くことでメラニンの生成を抑制します。また、肌のターンオーバーを正常化し、メラニンの排出を促す働きがあります。

多く含む食材: 大豆製品、ごま、にんにく、ブロッコリー

【強力なサポーター】

4. リコピン

トマトの赤い色素成分で、抗酸化力はビタミンEの約100倍とも言われます。油と一緒に摂ると吸収率が上がるため、オリーブオイルをかけたトマトサラダや、トマトソースのパスタなどが効率的です。

多く含む食材: トマト(特に加工品)、スイカ、ピンクグレープフルーツ

5. アスタキサンチン

鮭やエビ、カニなどが持つ赤い色素成分。こちらも非常に高い抗酸化力で知られています。

多く含む食材: 鮭、いくら、エビ、カニ

美肌は夜作られる。見直すべき5つの生活習慣

食事と同じくらい重要なのが、日々の生活習慣です。当てはまるものがないか、チェックしてみましょう。

  1. 質の高い睡眠を7時間確保する
    肌のゴールデンタイム(22時〜2時)にこだわる必要はありませんが、大切なのは「深い眠り」です。就寝中に分泌される成長ホルモンが、日中に受けた肌ダメージを修復し、ターンオーバーを促進します。寝る1時間前からはスマートフォンやPCの光を避け、リラックスできる環境を整えましょう。
  2. ストレスを上手に発散する
    過度なストレスは自律神経やホルモンバランスを乱し、血行不良や活性酸素の増加を招きます。特に肝斑はストレスで濃くなる傾向があります。軽い運動や趣味の時間、入浴など、自分なりのリラックス方法を見つけることが大切です。
  3. 湯船に浸かって体を温める
    シャワーだけで済ませていませんか? 体が冷えると血行が悪くなり、肌の代謝が低下します。ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、血行が促進され、リラックス効果も得られます。
  4. 適度な運動を習慣にする
    ウォーキングやヨガなど、軽く汗ばむ程度の運動は、血行を促進し、肌のターンオーバーを活性化させます。ストレス解消にも繋がり、一石二鳥です。
  5. 禁煙・お酒を控える
    喫煙は、美肌に不可欠なビタミンCを大量に破壊し、血行を悪化させます。また、過度な飲酒は、アルコールを分解する際に活性酸素を発生させ、脱水症状により肌の乾燥を招きます。美肌のためには、できる限り控えることをお勧めします。

インナーケアを加速させるクリニックでの治療

セルフケアだけでは追いつかない、より積極的に結果を出したいという方には、クリニックでのインナーケアサポートもご用意しています。

  • 内服薬: 医師の処方が必要なトラネキサム酸、ビタミンC、ビタミンEなどを、お肌の状態に合わせて処方します。
  • 高濃度ビタミンC点滴: サプリメントとは比較にならない高濃度のビタミンCを、血中から直接全身に行き渡らせることで、強力な抗酸化作用や美白効果が期待できます。
  • 医療機関専売コスメ: 市販のものより高濃度で高品質な美容成分を効率的に塗布できます。

健やかな体なくして、美肌は作られません

シミや肝斑は、肌からのSOSサインかもしれません。インナーケアは、今日からすぐに始められる最も基本的な美肌治療です。できそうなことから生活に取り入れてみてください。

当院では、お肌の診察だけでなく、日々の食生活や生活習慣に関するアドバイスも行っております。体の内側と外側、両方からのアプローチで、シミのできにくい肌を一緒に目指しましょう。

世田谷区経堂の内科・小児科 やまうちクリニック公式ホームページ

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