高濃度ビタミンC点滴療法に関するご質問と回答

補完代替医療の一つである「高濃度ビタミンC点滴療法」。当院にも、この療法に関心を持つ多くの患者様やご家族から、様々なご質問が寄せられます。この記事では、皆様が抱くであろう疑問について、Q&A形式でご説明します。

この療法は、どのような目的で行うのですか?
この療法は、がんを治癒させることや、がんの進行を抑えることを直接の目的としたものではありません。あくまで、患者様のQOL(生活の質)の維持や、日々のコンディションをサポートすることを目的とした「補完代替医療」の一つとして位置づけられています。当院では、患者様の現在の病状や標準治療の状況などを総合的に判断し、この療法の適応を慎重に見極めています。
副作用はありますか?
重篤な副作用の報告は少なく、比較的安全な療法とされています。点滴中に血管の痛み、喉の渇き、眠気などを感じることがありますが、点滴速度の調整などで対応可能です。ただし、腎機能が著しく低下している方、透析中の方、G6PD欠損症という遺伝性疾患をお持ちの方は、この療法を受けることができません。安全に実施するため、治療開始前には必ず血液検査を行います。
どのくらいの頻度で、どのくらいの期間、通院が必要ですか?
患者様の体調や目的によって異なりますが、一般的には週に1〜3回のペースで開始し、経過を見ながら頻度を調整していきます。治療期間に特に決まりはなく、QOL(生活の質)の維持などを目的として、長期的に継続される方が多いです。
治療時間はどのくらいかかりますか?
投与するビタミンCの量によって異なりますが、初回は少ない量から始め、徐々に量を調整していきます。通常、60分〜120分程度の時間がかかります。リクライニングチェアでリラックスしながら受けていただけます。
抗がん剤や放射線治療と一緒に行っても大丈夫ですか?
標準治療と並行して、ご自身のコンディションを整える目的でこの療法を選択される方もいらっしゃいます。ただし、治療の組み合わせについては、患者様の状況によって判断が異なります。この療法をご検討の際は、必ず標準治療の担当医と当院医師の両方にご相談ください。
サプリメントでビタミンCを大量に摂るのとは違うのですか?
摂取方法が全く異なります。経口摂取の場合、消化管から吸収されるビタミンCの量には限界があり、血中濃度は一定以上には上がりにくいとされています。点滴は、ビタミンCを直接血管内に投与する方法です。
家族だけでも、話を聞きに行くことはできますか?
はい、もちろん可能です。セカンドオピニオンとして、ご家族の方だけでご相談に来られる方もいらっしゃいます。その際は、可能であれば患者様のこれまでの治療経過が分かる資料(診療情報提供書など)をお持ちいただけますと、より具体的なお話ができます。

その他、ご不明な点があれば、どんな些細なことでも遠慮なくご質問ください。患者様とご家族が、十分な情報を得て、納得して治療に臨めるよう、誠心誠意サポートさせていただきます。

高濃度ビタミンC点滴療法をご検討の方へ

施術の詳細情報

治療内容 高濃度ビタミンC点滴療法
費用 本治療は公的医療保険が適用されない自由診療です。
ビタミンC 50g:13,980円(税込)
※投与量に応じた詳細な料金については、公式サイトの料金表をご覧ください。
副作用 点滴刺入部の痛み、腫れ、内出血、血管痛、頭痛、吐き気、眠気、喉の渇きなどが生じる可能性があります。ごく稀に、アレルギー反応、低血糖、溶血(G6PD欠損症の方)などが起こるリスクがあります。

未承認医薬品・医療機器の表記

未承認医薬品・機器の使用について 日本国内で認証・承認を得ていない医薬品・医療機器を用いています。

入手経路 治療に用いる医薬品・医療機器は当院医師の判断のもと国内販売代理店経由で購入しています。
他の国内の承認医薬品・医療機器などの有無 国内において、同程度の成分・性能を有する承認された医薬品・医療機器はありません。
諸外国における安全性などの情報 重大なリスクの可能性について明らかな情報はありません。
やまうちクリニックでは通常の内科・小児科診療に加えて「男性更年期障害」「アンチエイジング点滴・注射」「ダイエット」「AGA・FAGA」など診察を行なっています。ぜひ、お気軽にご相談くださいませ(クリニックホームページはこちら