経堂やまうちクリニックブログ担当の福田です。今回は、睡眠とマッサージについて考えてみました。当院では睡眠時無呼吸症候群外来を行っており、当ビル3階のサロンさんでは睡眠不足に効果があるとされるドライヘッドスパを提供されています。個人的にも、最近ぐっすり眠れない日々が続いており、気になるテーマですので記事にしてみました。
日本人と睡眠
日本人の睡眠時間は世界的にみても短いとされ、20歳以上の日本人の半数以上が7時間未満の睡眠しか取れていないというデータもあります。また、「睡眠全体の質に満足できなかった:21.8%」「日中、眠気を感じた:34.8%」と、睡眠に関する不満を抱えている人も多くいるようです。
参考:令和元年国民健康・栄養調査報告
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/eiyou/r1-houkoku_00002.html
睡眠不足は病気になるリスクを高める
皆様からいただく健康に関するお悩みごとのなかでも、とくに「ぐっすり眠れない」「眠っても疲れが取れない」など、睡眠に関するご相談は数多く寄せられます。
眠ることで、脳内の有害物質が排出されて脳の疲労から回復します。また、細胞の修復を促す成長ホルモンが分泌され疲労回復や病気の治癒などに繋がります。睡眠が不足することで、生活習慣病や認知症など、さまざまな病気のリスクになると考えられています。
睡眠に対する内科的アプローチ
当院では、内科としてできる不眠・睡眠不足へのアプローチとして「睡眠時無呼吸症候群(SAS)外来」を行っています。睡眠時無呼吸症候群は、睡眠時に10秒以上の呼吸停止=無呼吸が「1時間に5回以上」もしくは「ひと晩に30回以上」ある場合に診断されます。睡眠時にに無意識のうち目が覚めてしまい、寝ているつもりでもカラダは休めていません。詳しくは、以下のページをご覧ください。
このように、不眠・睡眠不足に対しては、まず原因疾患を治療しながら、睡眠障害を合わせて治療することになります。
※内科的なアプローチをメインとしており、うつ病のような精神疾患を原因とする不眠症の場合はご対応しておりません。心療内科・精神科を受診くださいませ。
生活習慣の改善
睡眠の質を上げるには、生活習慣の改善することも大切です。
・朝の光を浴びて体内時計を整える
・適度な運動を心がける
・就寝前に食事をしない
・入浴してリラックス
・アルコールやカフェインは控える
当院では治療に合わせて、生活習慣改善のアドバイスもしております。ご相談ください。
マッサージ療法について
マッサージを受けていると、ついつい寝てしまったという経験はありませんでしょうか?科学的な根拠や医学的なエビデンスは多くありませんが、ぐっすり眠れたり、肩や首のこりが改善されたり、リラクゼーションだけではない効果を多くの人が体感しています。
マッサージ療法は病気を治療するものではありませんので、「体調が悪い」ときは、あくまでも医療機関での受診が優先となります。しかし、補助的にマッサージを受けることで、健康増進に繋がることは否定できません。
ドライヘッドスパについて
美容室などで行われている水やオイルで髪の毛をケアするヘッドスパとは異なり、頭頂部をリズミカルに刺激して頭のこりをほぐすマッサージをドライヘッドスパといいます。
当ビル3階のサロンにて体験したところ、施術数分で眠ってしまい、これは睡眠不足に効果があるのではないかと興味を持ちました。頭皮全体をマッサージすることで血行がよくなり育毛効果も期待できます。
不眠や睡眠不足の悩みを解消するために
まとめてみると、不眠や睡眠不足の悩みを解消するためには、以下のような方法があることがわかります。
・原因疾患の治療
・内科的アプローチ(睡眠時無呼吸症候群治療など)
・心療内科・精神科的アプローチ(睡眠導入剤の処方など)
・生活習慣の改善
・マッサージ療法
まず、なにかしらの疾病が不眠や睡眠不足の原因となっている可能性もありますので、まずは健康診断やクリニックへの相談が最優先です。
そのうえで、たとえば「家族からいびきがうるさいと言われる」ならば睡眠時無呼吸症候群の疑いがあるので内科を、うつ傾向があるならば心療内科・精神科を受診するのも選択肢となります。
睡眠不足とドライヘッドスパ
不眠や睡眠不足の解消について、さまざまなアプローチがあることがわかりました。あくまでも補助的なものとなりますが、マッサージ療法、とくにドライヘッドスパは睡眠改善に効果があるのではないかと期待を寄せています。興味のある方は、お問い合わせしてみるのはいかがでしょうか。
睡眠と美容の専門サロン「モアメームボーテ」
https://moi-meme-beaute.com/