世田谷区経堂 内科の男性更年期外来

LOH症候群(加齢性性腺機能低下症)
かもしれません

老化とあきらめていませんか?
その症状、本当にうつですか?

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男性更年期障害の実情

女性の場合、更年期という概念がすでに広く浸透していて、婦人科を受診して治療したり、巷では関連商品や対策ノウハウがメディアその他を通じてあまた紹介され、痒い所に手が届くように選択肢を自由に選べる状況です。かたや男性の場合、自身でインターネットで症状を調べ「年を取ればこんなものだろう」とあきらめたり、近医を受診しても、ありきたりの生活指導を受けたうえ、対処療法の薬を処方する通院を続けるも途中で断念。あるいは精神科にたどり着き「うつ」の診断で治療を受けるも症状は改善しないまま。

更年期障害を取り巻く環境は、女性にくらべ男性の置かれている立場は現状では明らかに差があります。特にコロナ禍において、より多くのストレスのかかる社会状況となったため、テストステロンの低下を助長し、男性更年期障害を呈する中高年男性を、これまでよりも多く見かけるようになった印象があります。

地域に根差したホームドクターとして

医師になって30年、開業し地域に根差したホームドクターになることを志して18年が経過しました。私自身、更年期障害に悩まされ日夜奮闘する一人の中高年男性となった医師として、ほぼすべての男性が通過する、このテストステロン低下による男性特有の悩み・訴えに対し、今までに獲得した医師としての知識・経験のすべてを注ぎ込んで、最後のライフワークとして真正面から取り組もうと、今回男性更年期外来を新たに立ち上げる決意にいたりました。

「年を取ったんだからしょうがない」「誰に相談しても解決しない」と悩まずにまずは軽い気持ちでご相談いただければと思います。また、これらの症状に奥様の方が逆に気付かれる場合も多いかと思いますので、その場合にもぜひご相談いただきたいと思います。人生100年時代、ほぼすべての方が老化と向き合わなければならない中、更年期障害というアンチエイジングの最重要課題の一つに真摯にご対応させていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

院長
山内忠男

経歴
平成4年
山口大学医学部卒業
東京女子医科大学神経内科学教室入局
平成17年
やまうちクリニック開設
尚、卒後済生会川口総合病院小児科及び
国立成育医療センターにて研修

資格
東京医科大学地域医療指導教授
日本内科学会認定内科医
日本神経学会神経内科専門医
日本メンズヘルス医学会テストステロン治療認定医
医療法人社団梢愛会理事長

男性更年期障害(LOH症候群)に対する第一選択治療になります。自費診療となります。

検査方法

男性更年期障害が疑われる場合、血液検査にて血中テストステロン濃度を測定します。血中テストステロン濃度は午前中にピークを迎えるため、午前11時までに採血します。また、テストステロン分泌に影響のあるその他の血中ホルモン濃度、その他肝機能、血清脂質(コレステロール)、血糖値、血色素量(貧血)、前立腺がん腫瘍マーカーを合わせて測定します。

血中テストステロン濃度が低く、LOH症候群の診断がついたらホルモン補充療法を開始します。開始後1か月・3か月目に再度血液検査を行い、異常が無ければ以後3カ月ごとに血液検査を行います。
  • 初回:8,600円 + 診察料5,500円(どちらも税込)
  • 2回目以降:6,900円 + 診察料1,100円(どちらも税込)

テストステロン補充療法

注射による投与と塗布薬による投与があります。

  • 注射
    2~3週間ごとに1回、上腕に筋肉注射により投与します。
  • 塗布薬
    当院ではテストステロン治療認定医にのみ使用が許可されている「1UPフォーミュラ」というテストステロン含有ゲルを採用しています。毎日自宅で皮膚に塗布して使用します。

どちらの方法を選択するかは、来院可能な頻度、効果その他を検討後に各々決定いたします。治療費は原則自費となります。
  • 注射
    通常量4,850円、減量時4,070円+再診料1,100円(いずれも税込)
    ※いずれも1回あたり
    ※血中テストステロン濃度を見ながら投与量を決定します。
  • 塗布薬
    薬代12,100円(約2か月分、税込)+処方料3,300円(1回あたり、税込)

慎重投与・禁忌

以下の場合、原疾患の治療を優先しながらテストステロン投与は慎重に行う、または治療適用外となります。
  • 前立腺がん腫瘍マーカー高値
  • 前立腺癌
  • 乳癌
  • 多血症
  • うっ血性心不全
  • 睡眠時無呼吸症候群(CPAP=持続陽圧呼吸療法を行いながらの投与を検討します)
  • 中等度以上の前立腺肥大症
  • 重度の高血圧症
  • 肝機能障害
  • 腎機能障害
  • 抗凝固薬使用者(注射剤の場合)
  • アスリートでドーピング検査のある大会に出場する方(ドーピングに当たります)
  • 妊活中(精子数が減少する可能性があります)
  • 女性

副作用

これらで最も多いのは「肝機能障害」と「多血症」です。
  • 肝機能障害
  • 多血症
  • 脂質代謝異常
  • 睡眠時無呼吸症候群の悪化
  • 女性化乳房
  • ニキビ
  • 頬などの赤み
  • 気分や行動の変化
※「前立腺がん」と「男性型脱毛(AGA)」がテストステロン補充療法で誘発される可能性は現在では否定的です。

AGA(男性型脱毛症)は男性にとって強い心理的ストレスとなり、LOH症候群を引き起こす重要な要因となります。当院ではAGAに対し、5α還元酵素阻害剤(プロペシア等)による内服治療を中心に、その他の内服薬・塗布薬、洗髪料、頭皮血流改善のためのヘッドスパ、さらには発毛・育毛に有効とされる様々な点滴治療や、今話題の成長因子を有する治療薬を使用したメソセラピーといった、スタンダードな治療から最先端医療まで幅広い選択肢をご提案いたします。
※自費診療となります。
※女性の方の脱毛症(FAGA)についてもご対応いたします。ご相談ください。

ED(勃起不全)は男性にとって強い心理的ストレスとなり、LOH症候群を引き起こす重要な要因となります。PDE5阻害薬(バイアグラ等)の内服療法が中心となります。
※自費診療となります。
※EDは早期の微細動脈の動脈硬化(=血管の老化現象)を反映した現象であると考えられ、近い将来虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)や脳卒中(脳梗塞・脳出血)といった全身の動脈硬化性疾患を発症する兆候である可能性があります。LOH症候群の治療・予防の観点からだけではなく、こういった点からも医療機関の受診をお勧めいたします。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は睡眠障害の原因となり、睡眠不足からLOH症候群を引き起こす重要な要因となります。診断には以前は1泊の入院検査が必要でしたが、現在では自宅で比較的簡単に行うことのできるポリグラフ(PG・PSG)検査で診断ができるようになりました。SASの診断がついた場合、持続陽圧呼吸療法(CPAP)による治療が可能です。また、SASは睡眠不足によるストレスホルモン分泌を介して肥満・糖尿病・高血圧症といった生活習慣病も引き起こすと言われています。いびきや体重増加といった症状がある場合、SASを疑ってご相談ください。
※保険診療となります。
※女性の方についてもご対応いたします。ご相談ください。

抗酸化作用・代謝改善作用・さらには話題の長寿遺伝子(サーチュイン遺伝子)活性化作用を有する成分や成長因子等種々の成分を点滴・注射投与することによりLOH症候群、ひいてはアンチエイジング(抗老化)治療を行います。(高濃度ビタミンC・グルタチオン・αリポ酸・Lカルニチン・キレート・幹細胞培養上清・ヒト成長ホルモンなど)
※自費診療となります。

肥満(摂取カロリー過多)はLOH症候群を引き起こします。同時にLOH症候群は肥満を増悪させます。適切な運動・食事療法の指導の他、各種ダイエット点滴や話題のGLP-1治療(注射・内服)にも対応しています。
※ダイエット目的の治療は自費診療となります。
※女性の方についてもご対応いたします。ご相談ください。

不眠症はLOH症候群を引き起こします。同時に肥満等様々な生活習慣病を引き起こします。CPAP(持続性陽圧呼吸法)の他、習慣性の少ないといわれる内服薬(メラトニンも含む)による適切な治療をご提供いたします。
※LOH症候群や睡眠時無呼吸症候群といった、他の内科疾患等が原因と考えられる二次的な睡眠障害にのみご対応いたします。「眠れない」ことの原因追求ではなく、単に睡眠薬をご希望する場合や、原因となるほかの疾患を認めなかったり、うつ等の精神疾患が原因の場合、心療内科や精神科の受診をお勧めします。もちろん、睡眠障害の原因が何かわからず、LOH症候群等何か原因があるのではないかと疑って原因を追究するためにご来院いただく場合の睡眠障害には丁寧にご対応いたします。また、使用する治療薬についてもいわゆる「不眠症」に対しては効果が弱いと考えられる薬剤を選択いたします。通常の不眠症に対する薬剤はLOH症候群の悪化をきたす可能性が高いからです。以上の点を十分にご理解いただき、単に睡眠薬をご希望してご来院することの無いようくれぐれもご注意いただきますようよろしくお願いいたします。

やまうちクリニックは
世田谷・経堂で皆さまの健康を
支える地域医療を担っています

アクセス

小田急線経堂駅 徒歩約1分

診療時間

男性更年期外来初診の方は午前11時までに行う血液検査がありますので「初」の時間帯で対応しております。2回目以降、検査が不要な場合は「ー」以外どの時間でも受診可能です。

時間
09:00~11:00
11:00~12:00
13:00~18:00
14:00~18:30
時間
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19:00~20:00
20:00~20:30
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14:00~15:00
15:00~16:00
16:00~17:00
17:00~18:00
19:00~20:00
20:00~20:30
時間
09:00~10:00
10:00~11:00
11:00~12:00
13:00~14:00
14:00~15:00
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18:40~19:00
19:00~20:30
時間
09:00~12:00
14:00~18:00
19:00~20:30
平日:9:00〜18:30 / 土日:9:00〜18:00 / 休診:不定休

ご相談までの流れ

  1. 予約

    予約フォームからご予約下さい。ご質問は03-5451-3058まで。

    【初診の方】午前11時までに行う血液検査がありますので午前中の初診予約枠でのご予約をお願いいたします。

  2. 問診

    webでの予約に引き続き、ご来院までにwebでの問診票のご記入をお願いいたします。

  3. 診察・検査

    あらかじめwebでの問診票をご記入の上、予約時間になりましたら診察をいたします。診察に引き続き、初診の方は血液検査をいたします。

  4. 施術

    初回受診から1週間後以降、血液検査の結果を見て治療方針を決定(テストステロン補充、サプリその他)

  5. 経過観察

    初回テストステロン補充療法後1カ月、その後3カ月ごとに血液検査を行いながら症状に応じて治療を続けていきます。



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テストステロンとは?

テストステロンとは、主に精巣から分泌されるステロイドホルモンの一種で、分泌量は脳内視床下部からのコントロールを受けます。主な作用としては
  • 1.思春期以降の男性性器の発育促進
  • 2.筋肉量の増加
  • 3.造血作用
    • 造血組織の骨髄に直接働きかけ、また腎臓の造血因子を増やす

2・3のため、血中テストステロンの低下は
  • 筋肉量減少をもたらすことで基礎代謝量が減少
  • 血液量減少をもたらすことで運動量が減少しやすい
その結果メタボをきたしやすくなります。

  • 4.性欲・性衝動の亢進
    脳内ドーパミン(興奮性神経伝達物質)を増加させる作用によります。

このため、テストステロンの減少は
    • 身体面ではメタボによる動脈硬化の促進=身体面での老化の助長
    • 精神面では男性性機能低下による自身の喪失=うつ、やる気やハツラツさの喪失の助長
  • をもたらします。

    テストステロン低下の原因

    1.加齢
    2.ストレス
  • 実はこれが一番大事で、ストレスを感じると脳(視床下部)から
    • 副腎からのステロイドホルモン(ストレス耐性ホルモン)分泌促進
    • 精巣からのテストステロン分泌抑制
    の指令が出て血中テストステロン濃度が低下します。具体的には
    • 睡眠不足
    • 適度な競い合いが無い / 自己表現・社会貢献の場が少ない
    などのストレスでテストステロン分泌が抑制されます。
  • 3.生活習慣の乱れ
    • 夜更かし
      テストステロンは夜中(特に午前1~3時)に作られ、午前中にピークを迎えます。
    • 運動不足・過度の運動
      筋肉自体もわずかにテストステロンを分泌するので、運動不足・過度の運動による筋肉の減少・損傷はテストステロン分泌に悪影響があります。
    • 食習慣
      テストステロンの分泌を高めるには糖質とコレステロールが不可欠ですが、
      • 過度な糖質制限
      • カロリー過多
      • 良質なたんぱく質(肉・魚・豆類)の摂取不足・過剰摂取
      はテストステロンをいずれも低下させます。

    脳や精神面への影響

    脳の側頭葉にある「海馬」という部分の内部でテストステロン(やジヒドロテストステロンといった男性ホルモン)が重要な役割を持つ可能性が判明してきています。具体的には
    • テストステロンやジヒドロテストステロンの作用で海馬のシナプス(神経接合部)が増加する(=脳内神経ネットワークが増加する)
    • テストステロンやジヒドロテストステロンが海馬の中で独自に合成されている(=海馬内テストステロン濃度が高い)
    ということです。海馬は人間の記憶力や情動に深くかかわるところですので、これらの事実からテストステロンが認知症発生の予防や、精神活動量の増加に関与している可能性があります。

    アルツハイマー病は、脳神経細胞にアミロイドベータというたんぱく質が蓄積することで神経細胞死が起こり、結果認知症をきたす代表的な神経変性疾患ですが、テストステロンがこのアルツハイマー病の発症に重要な役割を果たす可能性があることがわかってきました。具体的には、テストステロンが神経細胞のアポトーシス(細胞死)に関与する抗アポトーシス経路の活性化などを含む種々のメカニズムによって、以下の神経保護作用を発揮する可能性があります。
    • 酸化ストレスを減少させ、シナプスを増加させる
    • アミロイドベータの産生を減らす
    テストステロンの精神活動への作用として、抗不安作用がもたらされることが確認されています。このため勇気・やる気が発生し、挑戦する意欲や冒険心、競争心、仲間意識、社会貢献思考といった男性特有の高次精神機能にも作用することになります。 つまり、男性としての記憶力・精神力・運動能力の中心部である脳神経細胞が、テストステロンの働きで守られるということです。

    つまり、男性としての記憶力・精神力・運動能力の中心部である脳神経細胞が、テストステロンの働きで守られるということです。

    動脈硬化の予防

    動脈硬化とは、平たく言えば血管の老化現象で、様々な原因により血管内膜(血管壁の内側)が炎症をきたすために起こる、文字通り血管が固くなる現象です。(ここで言う「血管」とは、「動脈」のことです。)テストステロンは、すでにご説明したメタボの予防による間接的な動脈硬化を予防する作用の他に、直接血管内膜の抗炎症作用を発揮し動脈硬化を予防する可能性が示されています。これは究極のアンチエイジング作用をテストステロンは有しているとも言えます。

    女性のテストステロン

    実は女性でも男性の10分の1以下ですが卵巣・副腎・筋肉からテストステロンが分泌されます。主に体調や心の気分活気を左右し、筋肉質な体を作ったり骨を強くしたりする役目を担うのは女性でも同じです。心の活気や運動能力にも関係しているため女性にとっても重要なホルモンと言えます。さらには、女性が男性的な思考をしたり、性衝動に駆られることがあると思います。これらのメカニズムは複雑で一概に言えませんが、一因としてテストステロンが関係していると思われます。