黄砂

本当に久々の更新です。

その間、いろいろなことがありました。

言わずもがな、最大の出来事といえば
東日本大震災と福島第一原発事故ですが。

この話題を取り上げると
とんでもない量の内容になるのと
専門家やら良くわからないコメンテーターやらの
玉石混交の意見がメディアやネット上で氾濫しておりますので
僕としては
これから少しずつでも自分なりの感想を
小出しにコメントしていければなあと思っております。

て言うことで、久々再開の第一弾としてのテーマは「黄砂」。

何でいきなりこのテーマかというと
僕自身重度の花粉症患者なのですが
今シーズンは去年の夏過ぎから
スギ花粉の飛散量が近年で一番多いと
どのメディアでも取り上げられていたので
例年は点鼻・点眼薬のみで対応しておりましたが
今年は2月早々より内服薬を併用し
準備万端で備えておりました。

その結果、
2月・3月は非常に快適に過ごすことができました。

が・・・
3月も終わりに入った頃から
咳・鼻汁・嗄声といった風邪様症状が突然出現。

例年ヒノキの花粉が飛散するこの時期に合わせて
同様の症状が程度の差こそあれ出現するので
「僕はヒノキの症状のほうが強く出るんだなあ」と
毎年自分勝手に結論付けていました。

にしても、
抗生物質や抗アレルギー剤の増量にまったく反応せず
一昨日からステロイド剤の内服も始めましたが
思ったように効果が出ません。

もしやっ、と思い
ネットで黄砂の情報を詳しく見たところ・・・

気象庁発表の本日の「黄砂観測実況図」を見ると
日本はおろか
朝鮮半島や
中国の日本海沿岸地域のいずれでも
黄砂の観測が
全くゼロといっていいほど
ほとんど認められません。

なんじゃこりゃ!?
そんな訳ないだろ!!

おかしいと思い
もう少し細かく見てみると・・・

気象庁本日午後9時発表の「地表付近の黄砂の濃度(黄砂予測図)」では
黄河と揚子江にはさまれた中国の両河川流域から
朝鮮半島及び日本の九州・本州の日本海沿岸にかけて
中等量~大量(詳しい基準はわかりませんが)の黄砂が飛散している、と発表されています。

さらに「大気中の黄砂の総量(予測)」では
とんでもない量の黄砂が日本全土に飛散している、と併せて発表されています。
もちろん朝鮮半島や中国本土でも。

本日御来院された韓国籍(だと思いますが)の方が
つい先日まで帰国されていたとのお話だったので
「韓国では黄砂はどうでしたか?」とうかがったところ
「飛散量が多くて大変なことになっている」とのことでした。

また、別の患者さんからは
「車が”花粉”で真っ黄色になっていた」と報告を受けました。

あれれ・・・

「黄砂は乾いていても簡単には落ちないうえ、泥のように固まりやすく、自動車の塗装やウィンドーを汚してしまう。一方で、乾いたときにワイパーやタオルで強く拭くと小さな傷を付けやすいため、修復不可能な傷を付ける原因となる。対策としては、なるべくこまめに洗い、水を使って洗うほうがよいとされる。」(ウィキペディアより)

同じような内容のブログを以前公開したぞ・・・。

既にスギ花粉はピークを過ぎているのに
それまではそんな報告を受けたことはなかったし
自分で目にすることもなかった。
花粉の総量として
スギよりヒノキの花粉量が多い訳ないし・・・。

そして一番気になるのは黄砂に関しての最近の報道の少なさ。
つい数年前までは黄砂に吸着された
硫黄酸化物・窒素酸化物・重金属・細菌・カビ・PAH等の発がん物質による健康被害を
いろいろなメディアで毎日のようにコメンテーターが論じていましたが
少なくても今年に関しては
現時点まで
黄砂の飛散量を定期的に知らせている天気予報番組は
見かけていません。

花粉情報に関しては
随分以前からいやになるくらい提供され
シーズン中の現在では
毎日その飛散量が報道されているにもかかわらず・・・。

どこぞから圧力でもかかっているのか。
国内のお偉いさんからなのか。
関係各国からなのか。

健康被害をもたらすというには
あまりにもショボい量の放射線量を
連日訳のわからない単位で報道して
国民の不安をあおるより
医師である僕でさえ
「ヒノキ花粉症」と勘違いさせてしまう
黄砂の対策に関して
もう少し豊かな情報環境の提供を
切に願います。

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