夏至その1

「昔から良く知られているが
夏至の日の太陽を浴びると運気が上昇するんだよ。」

以前から大好きな伊藤四郎さんが
パワースポットを特集したある番組で
昨年発言されていたのをふと思い出し
先週水曜日の夏至の日
晴れていたのをこれ幸いにと
家族で散歩がてら近くまで外出しました。

どうも最近
物事がスムーズに進まないというか
小さなけちがつくことがしばしばで
少しいらっとすることが多かったので。

道すがら
歩道に落ちていた青梅の実を見つけて
「これは何の実?」と
興味深々に聞きながら
家族での久々の散歩を楽しんでいる
娘の姿をほほえましく思いながら見ている内は
良かったのですが・・・。

・・・暑い・・・。

何でも東京で今年初めての真夏日だったとか。

これでは運気が上がるどころか
熱中症で精気が萎えてしまう。

まずは涼みましょうと
もうろうとした頭で
いい加減にランチのお店を選んだのが悪かった。

・・・旨くない・・・。

わざわざ直射日光を浴びようと家族を誘っておいて
これでは家長としての沽券にかかわってしまう。

「スイーツでも食べながらお茶でもしようか。」

妻と娘の機嫌をとりながら
すぐ近くのカフェに直行。

「またつまらんケチが入ってしまった。」

すこしいらっとなる自分を
せっかくの休日なんだからとなだめ
娘のアイスクリームを少し分けてもらいながら
さて、この後どうしようかとしばし思案。

うん、そうだ。

ずっといきたいと思っていた場所に
再び家族を誘って行くことにしました。

さて、
この暑い中
さらに場所を変えることが
吉と出るか凶と出るか。

続きは次回更新で。

にしても、
この2日後に熊谷で
39℃台の最高気温を記録しましたね。

今年は昨年と違って
例年並みか
例年よりはやや涼しいとの長期予報だったと
記憶しているのですが。
6月からこの調子では節電はいったいどうなるんだろう。






>>続きを読む

りんごの詩

CS放送つながりで・・・
本日2本目の更新です。

「刑事物語」シリーズが放送されています。
武田鉄矢さん主演の映画です。

1983年に第1作が上映され
第5作まで製作されました。

大学時代
ビデオをレンタルし
すべて拝見しました。

特に第2作の「りんごの詩」が当時大好きで
何度も繰り返し見たはずなのですが
既に20年以上経過していて
かなりの部分が記憶から飛んでいました。

で、先日久しぶりに見ました。

男性としての
強さだったり
優しさだったり
謙虚さだったり。

そういったかつては確かにもてはやされたはずの
人間としての美徳ともいえるべきものが
武田鉄矢さん独特の不器用な設定の主人公を通して
その作品には満ち溢れていました。

「ああ、こういう人間になりたい。」

そう思っていた当時の自分が不意によみがえり
あの時なんでこの映画が大好きだったのかが
あらためて思い出され
夢中で見入ってしまいました。

そういった美徳も
今となってはともすると間抜けなものとして
省みられなくなってきている気がします。

そういう自分も
開業し、子供が生まれてからは
失敗を恐れ
まるで追い立てられるかのように
スマートさ、
器用さ、
要領の良さ、
そういったものばかりを追ってきた
この何年間だったろうと思うのです。

不器用で人間味のある人が
今でも大好きなはずなんですが。

何でこんな重たいことを思うに至ったか・・・

少し伏線があります。

またまたテレビの話になりますが
4月初めに黄砂のダメージで
実は数日間寝込んでいたのですが
寝ながら布団の中でふとテレビをつけると
TBSドラマの「JIN-仁-」の
第1シリーズが再放送されていたので
つい見ていました。

武田鉄矢さん扮する緒方洪庵 が
最後のときを迎えるに当たり
主人公の大沢たかおさん扮する仁に
「自分(仁)に望むものは?」と尋ねられたとき
「(医術による)太平の世を」と答える場面がありました。

一般の方が見ても大変感動的な場面なのですが
医師としても見ていた僕は
脳天をぶん殴られるような衝撃を受けました。

いまわの際に及んでも
人様の健康は言うに及ばず
社会の平和までをも願うその実直さ・謙虚さに。
医師としてのその理想像に。

さて、
これらの複雑なことを
この先どうやって娘に伝えよう。

出来れば、
映画のマドンナ役で出演されていた女優さんが
当時も
今になっても
可愛いなあと思っていることだけは
妻ともども内緒にしておかないと。





>>続きを読む

アン・ルイス

久々の更新で恐縮です。

良い内容のブログを、と気負ってしまい
つい更新に二の足を踏んでしまうようです・・・

もう少し気楽に気構えて。

もう一つ、
興味ある話題が思い浮かびません。

正しくは
地震・津波・原発事故に関する情報のインパクトに圧倒され
その他の日常茶飯事的な話題は
なんとなく影が薄くなってしまっている、という心境です。

で、そういった心理状態で話題に何を選ぶか。

散々悩んだ結果が表題の「アン・ルイス」というわけです。

CS放送で「夜のヒットスタジオ」の再放送をやっているので
録画したあとまとめて内容をチェックしています。

懐かしい歌手の方々の中で
今見ても圧倒的な存在感のある方が
アン・ルイスさんだったというわけです。

アン・ルイスさんといえば
「六本木心中」といったバブル期に流行った当時の彼女を
思い浮かべる方が多いと思いますが
僕が見た映像は
1978年に発売された「女にスジは通らない」。

楽曲の良さ・歌のうまさ・ファッションの奇抜さ。

イメージで言うと
ちょっと前ならシンディー・ローパー、
今で言うならレディー・ガガといったところでしょうか。

当時僕は13歳。
時代もまだ今のように進んではいなかったので
彼女のような前衛的な女性をテレビで見るのは
大人になってから初めて足を踏み入れるべき領域をのぞき見るようで
なんとなくどきどきしていたのを思い出しながら
その日は夜中まで10回以上繰り返し録画を見ていました。

で、翌日は
バブル世代のディスコよろしく
夜中までゲハゲハ遊んでいた妻に
「懐かしい映像があるよ」と一緒に見ていると
いつもの通りカットインしてきた娘いわく、
「変な歌!!」

そっか、
君はまだ5歳だからこの良さがわからないんだね。

そう大人らしく対応しその場を収めましたが、
別の日に外来で20代後半のある患者さんに
アン・ルイスさんの話題にはずみで触れてみたところ
ご存じないとのことでした。

考えたらゆうに10年くらいはもう
第一線での活躍にはお目にかかっていない気がする・・・。
(後でわかったのですがパニック障害を患われて
アメリカに在住されているとのことです。)

あんなに有名な方でさえ
時間の経過とともに
さまざまな価値観が生まれては消えていく中で
人々の記憶の中から忘れ去られていくんだな。

娘よ、
5歳だからわからないんではなくて
僕らが良いと思ったことを
ちゃんと次の世代に伝えずに
価値観を次々に使い捨てのように切り捨ててきたから
あのよさを良いと感じるだけの感性が育たないんだね。

さあ、これは大変だ。

ホントは
忙しくてブログ更新が出来なかったんだけれど
僕がいいと思うことを
ちゃんと娘に伝えるだけの時間を作らなければ。
出来れば僕がいけないと思うこともちゃんと伝えながら。



>>続きを読む

黄砂

本当に久々の更新です。

その間、いろいろなことがありました。

言わずもがな、最大の出来事といえば
東日本大震災と福島第一原発事故ですが。

この話題を取り上げると
とんでもない量の内容になるのと
専門家やら良くわからないコメンテーターやらの
玉石混交の意見がメディアやネット上で氾濫しておりますので
僕としては
これから少しずつでも自分なりの感想を
小出しにコメントしていければなあと思っております。

て言うことで、久々再開の第一弾としてのテーマは「黄砂」。

何でいきなりこのテーマかというと
僕自身重度の花粉症患者なのですが
今シーズンは去年の夏過ぎから
スギ花粉の飛散量が近年で一番多いと
どのメディアでも取り上げられていたので
例年は点鼻・点眼薬のみで対応しておりましたが
今年は2月早々より内服薬を併用し
準備万端で備えておりました。

その結果、
2月・3月は非常に快適に過ごすことができました。

が・・・
3月も終わりに入った頃から
咳・鼻汁・嗄声といった風邪様症状が突然出現。

例年ヒノキの花粉が飛散するこの時期に合わせて
同様の症状が程度の差こそあれ出現するので
「僕はヒノキの症状のほうが強く出るんだなあ」と
毎年自分勝手に結論付けていました。

にしても、
抗生物質や抗アレルギー剤の増量にまったく反応せず
一昨日からステロイド剤の内服も始めましたが
思ったように効果が出ません。

もしやっ、と思い
ネットで黄砂の情報を詳しく見たところ・・・

気象庁発表の本日の「黄砂観測実況図」を見ると
日本はおろか
朝鮮半島や
中国の日本海沿岸地域のいずれでも
黄砂の観測が
全くゼロといっていいほど
ほとんど認められません。

なんじゃこりゃ!?
そんな訳ないだろ!!

おかしいと思い
もう少し細かく見てみると・・・

気象庁本日午後9時発表の「地表付近の黄砂の濃度(黄砂予測図)」では
黄河と揚子江にはさまれた中国の両河川流域から
朝鮮半島及び日本の九州・本州の日本海沿岸にかけて
中等量~大量(詳しい基準はわかりませんが)の黄砂が飛散している、と発表されています。

さらに「大気中の黄砂の総量(予測)」では
とんでもない量の黄砂が日本全土に飛散している、と併せて発表されています。
もちろん朝鮮半島や中国本土でも。

本日御来院された韓国籍(だと思いますが)の方が
つい先日まで帰国されていたとのお話だったので
「韓国では黄砂はどうでしたか?」とうかがったところ
「飛散量が多くて大変なことになっている」とのことでした。

また、別の患者さんからは
「車が”花粉”で真っ黄色になっていた」と報告を受けました。

あれれ・・・

「黄砂は乾いていても簡単には落ちないうえ、泥のように固まりやすく、自動車の塗装やウィンドーを汚してしまう。一方で、乾いたときにワイパーやタオルで強く拭くと小さな傷を付けやすいため、修復不可能な傷を付ける原因となる。対策としては、なるべくこまめに洗い、水を使って洗うほうがよいとされる。」(ウィキペディアより)

同じような内容のブログを以前公開したぞ・・・。

既にスギ花粉はピークを過ぎているのに
それまではそんな報告を受けたことはなかったし
自分で目にすることもなかった。
花粉の総量として
スギよりヒノキの花粉量が多い訳ないし・・・。

そして一番気になるのは黄砂に関しての最近の報道の少なさ。
つい数年前までは黄砂に吸着された
硫黄酸化物・窒素酸化物・重金属・細菌・カビ・PAH等の発がん物質による健康被害を
いろいろなメディアで毎日のようにコメンテーターが論じていましたが
少なくても今年に関しては
現時点まで
黄砂の飛散量を定期的に知らせている天気予報番組は
見かけていません。

花粉情報に関しては
随分以前からいやになるくらい提供され
シーズン中の現在では
毎日その飛散量が報道されているにもかかわらず・・・。

どこぞから圧力でもかかっているのか。
国内のお偉いさんからなのか。
関係各国からなのか。

健康被害をもたらすというには
あまりにもショボい量の放射線量を
連日訳のわからない単位で報道して
国民の不安をあおるより
医師である僕でさえ
「ヒノキ花粉症」と勘違いさせてしまう
黄砂の対策に関して
もう少し豊かな情報環境の提供を
切に願います。



>>続きを読む

放射線

今回の大地震の後
次々と沸いて出るいろいろな問題に対する
各マスコミ報道を出来る限りチェックしていましたが
東京都内で3月15日に確認された放射線量に対する
報道内容があまりにひどいので
医師としての薀蓄を少しばかり。

放射線は食べ物や大地からも放出されており
世界平均では一人当たり年間2.4ミリシーベルトの
放射線を自然に浴びています。
東京~ニューヨークを一往復すると
宇宙放射線を0.2ミリシーベルト浴びます。
胸部エックス線検査を1回受けると
0.05ミリシーベルトの放射線被爆があります。
これら自然や医療行為によるものを除き
一人当たりの放射線年間被爆量の上限は
1ミリシーベルトまでと定められています。

ちなみに我々医師は
特に放射線科の医師は
この何十倍の放射線被爆を職場で毎年強いられています。

さて、
今回の福島第一原発の一連の事故に関してです。

3月15日に東京で観測された放射線量は
発表されている事実が正しければ
1時間当たり0.000809シーベルトとのこと。
100時間被爆しても
健診での胸部エックス線撮影での被爆量2回分にもなりません。

また、第一原発3号機周辺での放射線量が
最大で1時間当たり400ミリシーベルトになったとか。
放射線発生源から1km離れる毎に
放射線量は100万分の1に減少するとのことなので
東京までの直線距離を仮に100kmとすると
400ミリシーベルト÷(100万の100乗)
=400÷1億(100,000,000)
=0.0000004ミリシーベルト
となります。
この理論でいきますと
第一原発で放出される放射線が
本日の10万倍になったと仮定し
この状態で東京の屋外に1時間いたとしても
胸部エックス線撮影1回分の被爆量にもなりません!

まあ、風向き等の影響で理論どおりには行かないと思いますが。

本日、外来で
しばらく東京を離れると言う話を
何人かの患者さんから伺いました。
こういったあまり意味の無いことをさせてしまうマスコミ報道、
たとえばミリシーベルトとマイクロシーベルトの二つの単位を
同じ土壌で同時に論じて受け手側を混乱させたり、
通常の何十倍の放射線量が検出された、といった言い方で
何十倍増えても健康被害という点からは全く問題ないことを
さも影響があるかのごとく報じたり。

うんざりです!!!

「事実を報道する」ということと、
「勘違いを引き起こす恐れのある内容を
何の解説もつけずにそのまま報道する」ことは
全く異なるものです。

少し横道にそれてしまいました。

ということで、
明日からも屋外を堂々と歩くようにと
妻に伝えました。

ただし、花粉対策は念入りに必要ですが。



>>続きを読む

« 前へ | 次へ »