雨男その1

昨日の8日は
娘の幼稚園の夏休み中の最後の休診日であったため
以前より家族をどこかに連れて行こうと一念発起いたしておりました。

6日の天気予報では
「8日は晴れで9日に雨」との予報でしたので
「よし、初めてのぶどう狩りにでも連れて行ってみるか」
と同夜妻に相談の上決定いたしました。

で、7日の天気予報。
「8日、9日とも台風の影響で雨」と、
たった1日で予報修正。

どうせいつもの通り天気予報なんて当たらないだろうとたかをくくり、
(大変失礼な発言です。関係各所様、どうかご容赦下さい。)
それでも雨天でぶどう狩りが可能なぶどう園をネットで検索し
翌日早くからの出発に備えました。

で、8日当日。
天気予報的中よろしく朝から大雨。

早速お目当てのぶどう園に電話し
営業がなされていることを確認の上
眠っている娘を起こさずに車に乗せ出発いたしました。

首都高はフロントガラスにたたきつけるような土砂降り。
ワイパーが休む暇なく左右にバサバサ振れています。

「娘よ、
雨男の父を許せよ・・・」

そう、何を隠そう
私は以前より妻が苦笑するほどの雨男。
心の中で娘に許しを請いながら車を走らせました。
途中の中央道への分岐を見逃し
一度首都高を降りてUターンする失態までぶちかましながら。

途中のパーキングエリアで
目覚めた娘と妻とで
久しぶりに家族そろって遅めの朝食をとったあと
ブドウ栽培で有名な中央道沿いのとある街中にある
目的のぶどう園へと再び急ぎました。

インターを降りるころにはあ~ら不思議!!!
雨は小降りになり
車を降りてからのぶどう畑への徒歩での移動に何の支障もありません。

初めての経験に喜んで興奮しながら
畑の職員さんの勧めるがままの巨峰の房を支える茎に
うれしそうにハサミを入れてぶどう狩りを楽しむ娘の姿に
「なんだ、
俺の雨男ぶりもたいしたこと無いな」と
娘の純粋な喜びとは違う
少し屈折した感情を抱きながらこちらもまた喜んでおりました。

ぶどう狩りを終えたあと
広いぶどう棚の下に用意されたいすに腰掛けながら
曇り空の淡い光がぶどうの葉を透かして緑色に見えるそのさまを
美しいなあと思いながら
子供が生まれる前
かつて妻と二人で旅行した
新疆ウイグル自治区のトルファンという町で
やはり同じように
日中ぶどう棚の下で宴を催しながら
雪をいただく遠い天山山脈を眺めていたことを思い出しました。

トルファンは砂漠気候。
暑い乾燥した大気の中
涼を求めてぶどう棚の下の日陰で過ごしました。
グラスに注がれ日の光を浴びて金色に輝くビール越しに
ぶどう棚の葉を透かしてくる日の光が
鮮やかに緑色に輝くのを覗き込んだときには
日本では味わえない異国情緒満点。
酔いも手伝って気分はまさにエトランゼ。

今回は
それまで続いていた猛暑とは打って変わって
雨上がりの少し涼しい風が心地よく肌を吹きぬけていく中
遠くに見える山々を覆う霧が
風に吹かれて流れて行っては
少し紅葉がかった山肌を見せたり隠したりする様を眺めながら
日本の山里の秋をしみじみと感じることが出来ました。

旅急ぐ鳥の列にも
季節は空を渡るなり。

そんな詩の一節を
ふるまわれたぶどうジュースを飲みながら心にそらんじていました。

少し長くなりましたね。
続きはまた明日。