夏至その2;七夕に寄せて

少し間隔があきましたが続きです。

行きたかったのは
今年オープンしたばかりの
地区センターにあるプラネタリウム。

小さいころから
プラネタリウムが大好きで
高校生になってからは
最寄りのプラネタリウムに毎月行っては
広大な宇宙空間に
まだ見ぬ未来への夢を思い馳せていたものでした。

5歳の娘にはまだ早いとも思ったのですが
これも経験と行くことにしました。

センターに到着してみると
プラネタリウムの開園にはまだ少し早かったので
同施設にある
学習センターに行き
親子3人
学研の宇宙図鑑を広げてさっそく予習。

興味を持たないかなとも思ったのですが
図鑑を開いて解説し始めると
意外に食いついてくる娘。

「土星の輪ってきれいだね。」
「火星って赤いんだ。」

いっぱしのことを言ってきます。

一番関心を示したのは天の川。

去年短冊を飾った七夕のことを引き合いに出し
「織姫様とと彦星様が年に一度
この天の川をはさんで逢瀬を楽しむのが七夕なんだよ。」

年に一度の再開に
切ないとか良かったとか
子供ながらにそういった複雑な思いを感じていた
小さいころの自分と
同じような表情で図鑑を見入っています。

プラネタリウムが始まると
暗さに怖がったり
眠ってしまわないかと思っていたのですが
天の川をはさんだ
こと座のベガとわし座のアルタイルが
それぞれ織姫星と彦星であるとの
学術員さんの説明を聞きながら
天井に映し出された星空を
一生懸命覗き込んでいます。

大きくなったんだね。

ついこの間までは
一人では何も出来ない
頼りない存在だったのに。

南の空の孤高星 ― フォーマルハウト ― のように
周りに何も明るい星がなくても
自分ひとりでたとえ孤独でも
一生懸命に輝き続けるんだと
プラネタリウムを見ながら鼓舞していた自分を思い出し
今では日々忙殺される中で
放とうとする光が
ともすると埋没してしまいそうになることも多いのですが
僕の隣で
生まれたばかりだけれども
まばゆいばかりに輝いている
幼い星の導きで
今ひとたび輝くことを
あらためて心に強く誓いました。

昨年は1日飾りとなってしまいましたが
今年は7月3日に
妻が早々と飾り用の笹を用意してくれたので
娘が作ってくれた短冊に願いを書き込んで
早速飾り付けました。

願い事は毎年一緒です。

「家族いつまでも健康で
仲良く一緒にいられますように」

そう、
孤高のフォーマルハウトではなく
いくつもの星が寄り添い輝く昴のように。