りんごの詩

CS放送つながりで・・・
本日2本目の更新です。

「刑事物語」シリーズが放送されています。
武田鉄矢さん主演の映画です。

1983年に第1作が上映され
第5作まで製作されました。

大学時代
ビデオをレンタルし
すべて拝見しました。

特に第2作の「りんごの詩」が当時大好きで
何度も繰り返し見たはずなのですが
既に20年以上経過していて
かなりの部分が記憶から飛んでいました。

で、先日久しぶりに見ました。

男性としての
強さだったり
優しさだったり
謙虚さだったり。

そういったかつては確かにもてはやされたはずの
人間としての美徳ともいえるべきものが
武田鉄矢さん独特の不器用な設定の主人公を通して
その作品には満ち溢れていました。

「ああ、こういう人間になりたい。」

そう思っていた当時の自分が不意によみがえり
あの時なんでこの映画が大好きだったのかが
あらためて思い出され
夢中で見入ってしまいました。

そういった美徳も
今となってはともすると間抜けなものとして
省みられなくなってきている気がします。

そういう自分も
開業し、子供が生まれてからは
失敗を恐れ
まるで追い立てられるかのように
スマートさ、
器用さ、
要領の良さ、
そういったものばかりを追ってきた
この何年間だったろうと思うのです。

不器用で人間味のある人が
今でも大好きなはずなんですが。

何でこんな重たいことを思うに至ったか・・・

少し伏線があります。

またまたテレビの話になりますが
4月初めに黄砂のダメージで
実は数日間寝込んでいたのですが
寝ながら布団の中でふとテレビをつけると
TBSドラマの「JIN-仁-」の
第1シリーズが再放送されていたので
つい見ていました。

武田鉄矢さん扮する緒方洪庵 が
最後のときを迎えるに当たり
主人公の大沢たかおさん扮する仁に
「自分(仁)に望むものは?」と尋ねられたとき
「(医術による)太平の世を」と答える場面がありました。

一般の方が見ても大変感動的な場面なのですが
医師としても見ていた僕は
脳天をぶん殴られるような衝撃を受けました。

いまわの際に及んでも
人様の健康は言うに及ばず
社会の平和までをも願うその実直さ・謙虚さに。
医師としてのその理想像に。

さて、
これらの複雑なことを
この先どうやって娘に伝えよう。

出来れば、
映画のマドンナ役で出演されていた女優さんが
当時も
今になっても
可愛いなあと思っていることだけは
妻ともども内緒にしておかないと。